映画の話、そして町家特集

2013年09月27日

映画「許されざる者」、ご覧になりましたか。
私の第一印象は、
「クリント・イーストウッド監督の描きたかったものは、これだったのか!」。
そう言うと、主演の渡辺謙さんは、
「理解できる年齢になったということだよ」と、笑ってくださいました。

李監督が描く北海道の開拓時代は、明るい要素など何一つありません。
ですが、見終わったあとに残るのは、残虐で壮絶なものではなく、
人間の悲しいまでの孤独、そして、"それでも生きる"という確かな強さでした。

「背中だけで」「口元だけで」、十分に演じ切っていた渡辺さん。
それについては、「演じようと思ったのではなく、ただ十兵衛として過ごしただけ」、
とのこと。

このインタビューで思い出したのは、
「家政婦は見た」でおなじみの市原悦子さんの言葉。
物陰から見る名シーンの演技について、とある番組で、
「私は、ただ見ていただけ」と答えていました。

また一つ、忘れられないインタビューを経験することができました。
渡辺謙さん、李監督、柳楽優弥さん、ありがとうございました。

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さあ、それでは、前回の「土曜はドキドキ」で放送した、
「かなざ和再発見」のオススメ町家スポットの紹介です。
各店の連絡先は、土曜はドキドキのページでご確認くださいね。

【コラボン】 (カフェ)

コラボンだんごVSカメラマン

現在の金澤表参道のちょっとしたブームは、
11年前にオープンしたコラボンの存在が大きいと思います。
町づくりの"核"となれる店は、そうあるものではありません。

当時は珍しかった古い町家を使ったカフェ。
ギャラリーやショップのほか、イベントも多数開いています。
あの二三味珈琲が飲めるし、お菓子やパンも人気店のものを置いています。
ですが、この店の良さは、"構えない気楽さ"。

オーナーの矩(かね)さんの言葉を借りれば、
「引き戸の音から楽しめる」人が、ここに訪れるのだと思います。
すごい店に行こう、ではなく、いい店に行こう。
そんな思いで、気楽に店の戸をあけてみてください。
看板犬だんごも、待っていますよ。

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【KOGEI まつきち】(工芸ショップ)

KOGEIまつきち

金澤表参道の脇に「西の宮通り」があります。
人気の飲食店が続々できていますよね。
ここに小さなショップが去年オープン。
入ったら、たぶんハマります。
私もジェニーも、お買いものして帰りました。

ご主人が"目利き"であり、
器にしろアクセサリーにしろ、とにかく楽しくかわいく面白いです。
工芸品という先入観を持たずに入ってみてはいかがでしょう。
引き出物とか、贈り物の相談にもってこいですよ。

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【岩本清商店】(桐工芸)

岩本清商店まんまる火鉢

現在は金澤表参道の店舗ではなく、瓢箪町の工房で店を構えています。
町家の土間に、所狭しと並ぶ工芸品。
ここも金沢土産の新戦力として注目されています。

中でも「ちょこっとトレー」はヒット商品。
その後も、「まんまる火鉢」といった、キュンとくる商品も誕生しています。
こちらの岩本歩弓さんは、金沢の工芸や文化を若者向けに発信するセンスが抜群。
"金沢力"の高い人なので、今後の活動にも注目です。

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【八十八】(和食)

八十八

八十八と書いて「はとは」と読みます。
ここの町家はかなり古く、江戸後期から明治にかけつくられたとされています。
コースもアラカルトもどちらもオススメ。
私が紹介した「トマトの茶碗蒸し」や「焼きゴマ豆腐の鍋」を食べたい方は、
予約の際に確認してくださいね。

それにしても、店主の米澤さんの独立開業は、いろいろと話題になっています。
確かに、店のつくり、食材へのこだわりなど、スキがまったくない。
ですが緊張など無用。しかも良心的な価格で、女性1人でも大丈夫。
遊び心があふれる料理が次々に出てくるので、思いっきり楽しんでください。 

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北陸新幹線開業に向けて、金沢の町は日々進化しています。
金沢という都市名がブランド化しつつあるのも事実です。
確かな魅力がもともとある町なので、どう評価されるのか、楽しみですね。
おごらず、構えず、美しいもてなしの町になりますように。

※すべての写真はお店の許可を得て撮影・掲載しています