後付けではない金沢らしさ…主計町

2014年05月13日

先日の「土曜はドキドキ」で放送した、金沢主計町特集。
主計町…かずえまち、と読みます。

ひがし茶屋街、にし茶屋街と並ぶ、金沢三茶屋街のひとつ。
浅野川沿いの景観は、金沢でもトップクラスの情緒あふれるエリアです。

主計町

今回は人力車にジェニーと乗りました。
というのも、ひがし茶屋街の中は現在、人力車では通れません。
主計町茶屋街を案内してもらうのが、金子のオススメです。

最初に訪れたのは、「嗜季」(しき)。
これまた読み方が難しいですね。
主計町の新しいランチスポットです。

懐石料理をメインに、昼と夜営業。
バーとしての二次会利用もできる、大変おしゃれな店です。
東山に負けない、洗練された店が主計町にもできてきました。
コストパフォーマンスが非常に高いと思います。

 

嗜季嗜季

私が下見の段階でたまたま食べて気に入った、フキノトウの「焼きごま豆腐」。
「旬の食材の焼きごま豆腐」として定番化をお願いました。
放送では、ソラマメ。
若い料理長の、柔軟な発想がとても面白い料理の数々ですよ。

しめに出てくるのが抹茶とお菓子。
値段によっては、上生菓子がつきます。

1Fのカウンターには茶釜がセットされて、1杯ずつきちんと点てています。
「金沢」を感じる最高のもてなしです。

嗜季

次に訪れたのは、主計町唯一の和菓子処はやし。
ここは、私のお気に入りのどら焼きがあるお店です。
「万両」という名前がいいですよね。
粒あんは十勝野小豆の単一品種で長年つくっています。
実は抹茶あんがありまして、これが私の大好物。
白餡に抹茶を混ぜたおいしいあんです。

和菓子処はやし和菓子処はやし

もう1つおめでたい名前の名物があります。
「栗千両」。
けっこうな大きさの栗まんじゅうです。
昔は、おまんじゅうは大きなものが喜ばれたんでしょう。
てぼ豆のあんは、きめが細かく、お茶にも合いますよ。

はやしのお菓子がおいしい理由。
技術はもちろんですが厨房の機械も上等なようです。
そいっても、近代的なコンピュータ制御のオーブンなどはなく、
博物館にでもありそうな年代物の釜。
つまりは、人間の力でしっかりつくっているお菓子ということです。
どら焼きと、栗まんじゅうの焼き色の均一感は、感動ものですよ。

栗千両栗千両

主計町は通り過ぎるだけ。
ちょっと前までそんな観光地だったかもしれません。
今は散策にぴったりです。

お茶が気軽にできるのが、カフェ「土家」(つちや)。
茶屋建築は大正時代当時のままで、
金沢特有の格子戸「きむすこ」も実に美しく現存しています。
後付けではない、本物の「金沢らしさ」にふれる貴重な場所でしょう。

土家土家

建築様式はとても面白いです。
特に三味線棚は、お茶屋の昔を今に伝えています。

そうそう、ここは「ダラットコーヒー」というベトナムの有機コーヒーが飲めます。
おまけにお菓子がつきます。
ご主人と、たまにいらっしゃる奥様が本当に優しくて、いつも長居してしまいます。
毎月開かれるミニコンサートは、一度行ってみてはいかがでしょう。
藤舎さんの笛の音は、私たちの番組に美しい色を添えてくださいました。

番組では、ここで、ある人と待ち合わせしていましたね。
主計町の芸妓、桃太郎さん。以前からのお友だちです。

桃太郎さん

とびっきりの人気芸妓となった今は、超多忙な日々。
お座敷の艶やかさよりも、見事な素囃子に憧れ芸妓の世界に飛び込みました。
稽古にとにかく励むのが金沢芸妓です。

ちなみに芸妓は「げいぎ」と発音するのが一般的。
金沢では芸妓と書いて「げいこ」と、親しみを込めて昔からよばれてきました。
加賀友禅の素敵な着物で来てくれた桃ちゃん、本当にありがとう。

なお、金沢芸妓のお座敷体験は、金沢市観光協会で6月から始まります。
とても人気なので、予約はお早めに。

さて、番組では、夜の主計町の新スポットも紹介しました。
放送当日にオープンという、できたてほやほやのバー。

KAZOEKAZOE

日本酒が充実したSAKE BAR KAZOE です。
町名はかずえまち、店名はカゾエ。ご注意を。

店長の日本酒のセンス、トレビアンでした。
もっといろいろ教わりたかった…。

ところで、番組で私が飲んだ変わった日本酒。
小松市の手塚酒造場の「E−SPACE」覚えていますか?
放送後、酒蔵を探して訪ねたところ、テレビの反響があったそうです。
品切れに近い状態で、また生産しますとおっしゃっていました。
度数が低めで、白ワインのような酸味。
フルーツにも合う日本酒なんて、最高のサプライズです。

バラ

北陸新幹線開業を前に、金沢の街が大きく変化しています。
観光客を出迎える準備は本当に大事です。
しかしながら、金沢の美しさは一朝一夕に成るものではありません。
しなやかに見えながら、根がしっかりした、
そう、金沢芸妓のような美しさが、金沢の特徴。

「あと1年」と焦りすぎることなく、美しさを保ちますように。
そう願うこのごろです。

主計町のかたくなで古風な美しさを見て、つくづく思いました。

(店舗情報は番組HPでご確認ください)