鶴来の名物は地下にあり

2014年07月24日

おしゃべり探訪in鶴来ブログ版。
しめくくりは、衝撃を受けた「地下むろ」についてです。

白山市鶴来地区には、「まちの駅」というスポットが多数あります。
商店だけでなく、企業や施設なども加盟していて、
「トイレを借りたい!」「携帯の充電をしたい!」「道を聞きたい!」など、困ったときにサポートしてくれるほか、ちょっとした休憩所もあります。

鶴来

そのひとつ、化粧品や雑貨の店「なべや」を訪ねてみました。
ここもまた江戸時代創業ながら「鶴来ではまだまだ新しい方」だとか。
幕末につくられた足踏み台というか、木製の脚立を今も使っていることにも驚きました。

鶴来の人の飾らない人柄や、自然体のライフスタイルは、
今回のロケで気づいた大きな収穫です。
とても素敵でした。

で、なべやのご夫婦が、いきなり面白いものを見せてくださいました。
店の商品棚を動かしたかと思うと、床の一部を取り外したんです。

鶴来

懐中電灯でのぞいてみると、6畳分ほどある地下室でした。
ご主人によると「地下むろ」というそうです。
なべやの地下むろは、万が一火災が起きたとき、
店の商品をここにすべて落とし込んでふたをして、逃げるための「防災施設」。

鶴来がその昔、いかに大きく栄えた街だったかが、伺えます。
現在は、外とパイプでつないで、雪捨て場として使用。
夏は涼しく、冬は暖かいので、雪はすぐにとけてしまうそうです。

で、驚いたのは、鶴来には今でも数軒に「地下むろ」が残っているというのです。

鶴来

なべや隣の、味噌・こうじの店、「きぬや」(武久)にもありました!
床板をがばっとめくると、階段が…。

実は、今では珍しくなった、地下の「こうじむろ」。
見せてもらった日は、ちょうど仕込んだばかり。
下まで降りて撮影しましたが、扉で仕切られたむろの中は数十秒のぞきこんだだけでした。

それでも、大きな石をびっしりと組んだ、「石室」であることがわかります。
さきほどの、なべやさんとは作り方も規模も違いました。
かなり大きな地下むろです。

鶴来

きぬやのご主人によると、小さなエリアにも関わらず、「鶴来には四大醸造がある」とのこと。
酒、しょうゆ、味噌、酢。
この事実もまた、鶴来が栄えた街だったことが伺えますよね。

鶴来

きぬやの糀です。
あえて漢字で書いてみましたが、「米へん」に「花」と書く通り、お米の周囲にこうじ菌が花のようにフワフワとついています。
中を割っても同様に、フワフワしていました。

ご主人の話では、昔は夏場に滋養強壮で「甘糀」を食していたそうです。
私もひと口いただきました。
甘い!
砂糖は使わず、糀の甘みだそうです。

鶴来

きぬやの糀は、ファンが多いようです。
いつもあるわけではなく、仕込んだ分だけ、完成したら販売する、というサイクル。
謙虚で、飾らない地域性が、ものづくりにも反映されている気がしました。

オムライスもから地下むろまで。
驚きの味と、人と、文化に出会った鶴来探訪。
皆さんも、ぜひふらっとお出かけください。

晴れ

今週の「土曜はドキドキ」は、高校野球中継のためお休みです。
(25日午後6時53分から「イブニング情報局」にも出演しますが)
8月2日あさ9:30「土曜はドキドキ」でお会いしましょう!