美術館で涼む夏

2014年08月07日

久しぶりのアート案内です。
なかなか掲載できず、会期ぎりぎりになってきました。
金沢21世紀美術館の注目の展覧会、もうご覧になりましたか?

現在、とてもおすすめした展覧会を開催中です。
「レアンドロ・エルリッヒーありきたりの?」 (今月末まで)

金沢21世紀美術館

上の写真、おもしろいでしょ。
右端はHABのカメラマンが撮影中。
正面にあるのが、巨大な作品です。
マンションか何かのビルの階段部分が横たわっています。

「階段はどこにでもある、ただの通路。でも見方を変えれば、人と人とが行き交う出会いの空間だと思った」

作家、レアンドロさんはこう説明しました。

日常にあるモノや空間を「非日常」にしてしまう、面白さ。
どの作品も、わかりやすく、体験型です。
撮影自由なので、皆さんも楽しい1枚を撮ってきてください。

さて、レアンドロといえば、金沢ではかなり有名な作家となります。
なぜかといえば、この作品。

金沢21世紀美術館

金沢21世紀美術館の「顔」ともいえる、人気アート。
「スイミング・プール」の作者なのです。
若かりし彼の作品を、建設時に美術館と一体化させました。
やがて21美が世界的に知られるようになり、彼もまた人気作家へと成長。

「私の作家としての地位はここから始まったといっていい」

アルゼンチン・ブエノスアイレス出身で、私とは同世代。
さらに、とってもイケメンです。

金子「このプールの正しい泳ぎ方、楽しみ方はあるのでしょうか?」
レアンドロさん「(笑いのあと)たぶん、それは金沢市民が一番よく知っているでしょうね」

晴れ

続いては、同じく21世紀美術館で開催中の「中村好文 小屋においでよ」。
(8月末まで)。

中村さんは著名な建築家ですが、レアンドロ同様に自然体なアーティストです。
穏やかで、シンプルで、そして緻密な印象。

金沢21世紀美術館

必見なのは、光庭に構えた小さな家。
エネルギーの自給自足を可能にした1人暮らし用の小屋です。
友人を招くことや、料理をつくること、読書をすることなど、実際の生活を想定してます。

私が座っているソファはベッドにもなります。
足元の引き出しには、パジャマなどが本当に入っています。
小さな電灯は就寝時に読書灯にもなる可動式。
寝たまま、ひもを引っ張って消せるなど、ニクい仕掛けが満載でした。

金沢21世紀美術館

冷蔵庫は昔ながらの日本のもの。
コンロは七輪を搭載。
シャワーもトイレもありました。

大きな家、ゴージャスな家具、最新の家電。
だれもが、そんな憧れを持った時代がありました。
しかし、3.11以降、住宅の在り方が変わりつつあります。

環境やエネルギー問題こそ、日常の問題。
いまの時代に必要なことを、この小さな家は教えてくれます。

「これくらいでいいんですよ。1人暮らしには」

中村さんのさりげない言葉は、時代に突き刺さる鋭さがあったように思います。

金沢21世紀美術館

美しいものをながめる展覧会も好きですが、思考力に訴える現代アートも面白いです。
作品を見ているようで、実は自分自身を見つめている。
そんな気分になることがあります。

家族で出かけるもよし、一人で出かけるもよし。
夏の1日にどうぞ。浮気者 (男性)