金沢の知られざる窓

2015年05月09日

金沢寺町特集のブログ版を再開。
遅くなりました。
まずは、こちらの写真を…。

山錦楼

大正〜明治のはじめに建てられた、金沢市の指定保存建造物。
料亭「山錦楼」の最上階の窓です。

ステンドグラスのガラスのゆがみが、時代を思わせます。
真ん中に見えるのは、ご存知、犀川大橋。
この眺めを知っているのは、本当の金沢ツウではないでしょうか。

山錦楼

山錦楼(さんきんろう)は、犀川大橋のそばにある4階建ての木造建築です。
上の写真のアングルが、一番知られていると思います。
でも、石川県の人でも、ここが現役の料亭だと知らない人が多いようです。

実はテレビや雑誌にめったに出ません。
明治28年創業。
現在は4代目が腕をふるっていますよ。

正面は整然として、料亭の趣あるたたずまい。
美しいの一言です。

山錦楼

10年ほど前に館内をリフォームし、中はモダンな内装のところもあります。
客室は、ほとんど往時のまま。
廊下や階段のガラスも古い結霜ガラスが、柔らかい光を放ちます。
豪華な襖絵や欄間などは、文化遺産としての見ごたえも感じるほど。

最上階の一番奥にある座敷からの眺めが極上とされます。
さきほどのステンドグラスの窓も、この部屋の縁側にあります。
そして、もっとも感嘆するのが、こちらの景色。

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犀川が正面から流れてくる、なんとも不思議な眺めなんです。
ちょうど、くの字に川の流れが曲がる地点にあるため、
上から眺めると、このように見えるとのこと。

犀川を独り占めしているような、実にぜいたくな気分になります。
地下1階地上3階建ての、木造建築。
自らの踏みしめる音が、時に最高のBGMです。

日曜定休。
予約は2名様から。

山錦楼の内部を映した映像は、放送でも大きな反響でした。
犀川から見れば4階建て、正面に回れば3階建て。
大きな料亭は、以前は金沢にも何十軒とあったそうですが、今では貴重な存在です。

街歩きの途中に、ちょっとながめてほしい金沢の魅力です。