刺繍日記
2016年08月30日
先日、「鳥の目 虫の目 金子の目」企画で、
大変かわいらしいアートをご紹介しました。
我が子の「お食い初め」を描いた育児日記の1ページ。
実は、赤いラインは糸なんです。
刺繍で描いた育児日記です。
金沢市在住のアート作家、門田枝美子(もんでん・えみこ)さんが綴っています。
毎日の育児は、大小の感動や、喜怒哀楽の連続。
門田さんは、日々の"ちょっとした想い"を、一針一針にこめて記録しているのです。
上の写真は1つが表から見た日記。
息子さんがダンゴムシを集めている様子です。
もう1つは、裏から見たところ。
糸で縫った刺繍だというのが、よくわかります。
さらには、布ではなくて「紙」に塗っているのも面白いところ。
私が感じたのは、「ママの目、子どもの目、アートの目」です。
下絵なしでいきなりブスッと紙に針を刺して縫い始め門田さん。
何もないところに、チクチクすること1時間。
何気ない生活の風景が、見事にアートになります。
心情までとらえたデッサン力に、間近で見て圧倒されました。
私たちが取材にお邪魔した翌日の刺繍日記。
HABのカメラが縫いこまれていました。
日記の裏側には、暖かい言葉がつづられていました。
門田さんの作品は、
金沢21世紀美術館で開催中の展覧会「ぬう」の関連企画として展示されています。
日記なので、毎日「展示替え」に行っていますよ。
8月12日の放送告知も、門田さんの刺繍で。
展覧会はあと少し。
ぜひ21世紀美術館に見に行ってください。
無料スペースのライブラリー沿いに展示されています。
これまでの作品はライブラリーの中にあります。
2人の子どもがすくすくと成長する様子を
刺繍日記の中で楽しめます。