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下田武史の初球から送りバント

高校野球石川大会 実況資料作り

2017年7月9日

全国高校野球選手権石川大会の組合せが決まりました。

HABでは、開会式から決勝まで連日実況生中継をします。

組合せが決まり日程が見えてきたので、今は急ピッチで開会式生中継の全体構成や、試合実況のための資料作りに取りかかっています。computer_kurayami

 

昔、私がアナウンサーとしてスタートを切った某放送局でも同様の光景があり、この時期は実況アナは資料作りに追われていました。

当時、私の師匠は「実況資料作りをしている時間が一番幸せ」と言っていました。これに対して当時の私は「そんな馬鹿な…」と思っていました。美味しいもの食べたり、ふかふかの布団で寝ている方が幸せに決まっているだろー、と(笑)

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時は経ち、現在39歳の私。

年齢的には中堅どころと言われる世代になり「実況資料作りをしている時間が一番幸せ」という感覚がわかるようになりました。

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野球実況は「ただ楽しいもの」ではありません。

「18年ぶりのベスト8を目指します」というたった3秒のコメントのために、過去の資料をひっぱり出してきてトーナメント表を1枚1枚なぞっていく…といった地道な資料作りに始まり、試合では予測がつかないことに対応する判断の連続、的確な言葉の選択、球児たちの3年間の集大成ともいえる場に立ち会うプレッシャー。自分の一言で台無しにしてしまうこともあるのです。

長い試合は3時間に及ぶこともあります。もともと口数が多い方ではない私が、こんなに長い時間しゃべり続けられるのだろうか…前の試合は無事に実況できていたといっても、それはラッキーだっただけだ、この試合はもっと大変なことが起こるに違いない…という不安。

今でも毎試合、逃げ出したいくらいの恐怖と戦いながら、生中継に臨んでいます。

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なぜ実況をするのか。

元高校球児の私には「野球から大切なものをたくさん教わった」という思いがあるからです。

仲間と力を合わせて勝ったことや、ピンチを乗り切ったこと、気の抜けたプレーをして監督から怒られたこと…。
努力や忍耐はもちろんですが、それだけではなく、「エースで四番」という大スターを前に「どうやったって勝てない相手というのはいるもんだ」という現実を学んだり、「レギュラーになれない」と悟った時に、どうやってチームのために役立てるかを考えたり、自校ではいつも厳しい監督が、練習試合でおじゃました学校で礼儀正しく振る舞っている姿を見たり…と、野球部で学んだことには、人生で大切なことが凝縮されていたと感じています。

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こうした野球の素晴らしさを伝えていくのが私の使命なのかなと思っています。私には4年間放送の仕事を離れていた期間があるのですが、縁あってHABで再びアナウンサーとして仕事をするようになり、ますますその思いは強くなりました。

野球にかかわる仕事ができる喜びを感じながら、この夏も球児たちの晴れ舞台を伝えていきたいと思っています。

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ただ…
この夏の大会が終わらないと大好きなキムチも担担麺も食べられない(※参照)ので「資料作りをしている時が一番幸せか?」といったら、そうでもないのかも。

いつか、ドラゴンボールでも集めて強靭な声帯を手に入れて、担担麺を食べながら資料作りができるようになったら、その時は満を持して私も「資料作りをしている時が一番幸せだ」と言うことにしましょう(笑)

下田武史

HABアナウンサー

下田武史

しもだたけし

誕生日:2月10日
出身地:東京都葛飾区
出身大学:江戸川大学
担当番組:「HABスーパーJチャンネル」キャスター
「高校野球中継」など
趣味:野球・バドミントン
特技:送りバント(三塁線にきっちり転がします)柔道弐段(切れ味抜群の鮮やかな受け身が持ち味)

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