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11月放送

「最新医療の部屋」 |
●超悪玉コレステロール
正式にはスモールデンスLDLと呼ばれるコレステロールで通称超悪玉コレステロールと呼ばれているんです。
その超悪玉コレステロールはどれくらい悪いヤツなんでしょう?・・・3倍!
凄そうですけど何が3倍なんでしょう。
今回はコレステロールに関係する最新のデータもご紹介致します。
今30代、40代を中心にどんどん増えているのが心筋梗塞。
何の前触れもなく突然発症する病魔ですが、その原因が超悪玉コレステロールの増加と言われているんです。
しかも普通の悪玉コレステロールがおこす心筋梗塞より3倍も発生確率が高くなると言われています。
そもそもコレステロールはホルモンや細胞膜の材料となる物質で身体になくてはならないものです。
悪玉が肝臓からコレステロールを各細胞へ配る重要な役割を持っており、善玉は細胞から余分なコレステロールを回収する役割を持っています。
しかし悪玉と善玉のバランスが崩れ悪玉が多くなるといわゆるどろどろ血になり、さらに酸化する事で血管壁を厚くして動脈硬化になり、心筋梗塞や脳梗塞へつながるのです。
それでは超悪玉コレステロールとはいったいどんなコレステロールなんでしょうか?
★金沢医科大学病院 循環器内科 梶波康二教授にお聞きしました。
Q.悪玉コレステロールと超悪玉コレステロールの違いについて
A.悪玉コレステロールのなかでも特にサイズが小さくて比重の重いものをスモールデンスLDL、超悪玉コレステロールと呼ばれています。
サイズが小さいという事は血管壁内にもぐりこみやすいなど動脈硬化をより起こしやすいと考えられます。
身体が大きな大人が通れないような隙間でも身体が小さな子供なら通れてしまいますよね。これと同じで、粒子が小さく比重が大きい超悪玉コレステロールは血管壁に入り込みやすく、また酸化されやすいタイプなのです。
★金沢医科大学病院 循環器内科 梶波康二教授にお聞きしました。
Q. 超悪玉コレステロールが増える原因について
A.実は超悪玉コレステロールが増える原因はまだはっきりとした事はわかっていません。ただコレステロールを増やすような食生活や肥満、運動不足が超悪玉コレステロールの増加につながることが判っています。
近年、食の欧米化が進み私たち日本人もコレステロールが溜まりやすい食生活になってきたといわれています。
もしこのまま、欧米のような肉食や糖質、さらには脂肪の多い食生活をつづけるといったいどうなってしまうのでしょうか。
金沢医科大学の健康増進予防医学では生活習慣病の予防に関する研究を行っています。
★金沢医科大学病院 健康増進予防医学 三浦克之助教授にお聞きしました。
Q.日本人、ハワイ日系人の研究データについて
A.同じ遺伝子を持つ日本人でも食生活や生活習慣が欧米化することでどのような身体の変化が起きるかを調べる為に、日本在住の日本人とハワイ在住の日系人で検査データなどを比較しました。
この研究は日本人の男女1100人とハワイの日系人300人を厳密な方法を用いて比較した国際共同研究です。
つまり、同じ遺伝子をもつ人間が日本で育った場合とハワイで育った場合健康面でどのような違いがあるかを調べてみました。
たとえば、日本、ハワイの日系人の肥満度を測定。
そして、砂糖の摂取量をもデータをとりました。
どちらもハワイの日系人の方が高くなっています。
このように、その他にも様々な比較データが作られました。
その中の一つがこちらの小さなLDL、超悪玉コレステロールの値を比較したデータを見ると、ハワイの日系人の超悪玉コレステロールの値がおよそ4倍も多い結果になっています。このデータ結果からどういった事がわかるのでしょうか?
★金沢医科大学 健康増進予防医学 三浦克之助教授にお聞きしました。
Q.研究テータからわかることについて
A.日本人とハワイの日系人を比較した結果から考えると、今後日本人の生活がさらに欧米化してゆくと小さなLDL、いわゆる超悪玉コレステロールが増えていくことが予想されます。それによって日本人の心筋梗塞がさらに増える可能性があります。
ハワイの日系人で超悪玉コレステロールが高い原因の一つは肥満であると考えています。そのほかの食習慣や生活習慣がどのように関係しているかについては、今後さらに研究が必要です。
★金沢医科大学病院 循環器内科 梶波康二教授にお聞きしました。
Q.超悪玉コレステロールと肝機能の関係性について
A.超悪玉コレステロールを増やす原因に肝臓が係ることもわかってきました。アルコールやカロリー摂取が多いと肝臓での脂肪代謝に変化が起こり超悪玉が増えます。脂肪肝の一部にもこのような現象が確認されています。
肝臓では私たちの身体に必要な普通の悪玉コレステロールが作られています。
しかし大量に酒や食べ物を摂りすぎると肝臓がその処理にてんてこ舞いとなりその結果サイズの小さい超悪玉コレステロールができてしまうと考えられているのです。
そこで、超悪玉コレステロールの予防に最適なのが「大豆」。大豆タンパクのアルギニンとグリシニンには傷ついた肝臓を修復し元気にする力があるんです。
★金沢医科大学病院 循環器内科 梶波康二教授にお聞きしました。
Q.超悪玉コレステロールを増加させないためには?
A.基本的にはコレステロールを増やす生活が、超悪玉コレステロールを増やす原因にもつながっていると考えられますので、食事の管理は大切です。ただ間違えてはいけないのが食事中のコレステロール値だけ気にしても改善になりません。まずは食事の総カロリーをコントロールすることが重要です。次に脂肪、特に動物性脂肪、その次がコレステロール量が問題となってきます。食事中のコレステロールをいくら減らしても、カロリーの摂りすぎていると悪玉や超悪玉コレステロールは増えていきます。バランスのとれた食生活と適度な運動を心がけましょう。
実はアメリカでは1980年代より食品へのコレステロール値の表示が義務づけられていますので日本よりもコレステロールに対する意識は強いようです。ですから食事中のコレステロール値は日本の平均値よりも下なんだそうです。
ただ、先生のインタビューにもあったように全体のカロリー過多の為に肥満になるケースが多く結果悪玉や超悪玉コレステロールの値が日本よりも上がっているみたいですね。
心筋梗塞や脳梗塞は突然やってきますから普段から超悪玉コレステロール予防やっておきたいですね。

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