砂嵐

今週のお題  「心に残る風景」

 

“砂嵐”とは、強風で砂が吹き飛ばされる、砂漠などで見られる自然現象だが、われわれテレビ業界では、違う現象のことを差す。
電波が受信できず、画面いっぱいに白い点が表れる現象のことで、“スノーノイズ”ともいう。

 

先月、珠洲市でアナログ放送終了リハーサルが行われた。

昨年7月に続く2回目のリハーサルで、1月22日(金)正午から24日(日)正午までの48時間、珠洲中継局から出ているアナログ電波を止め、放送を休止する。

 

 


珠洲市産業センターでは、当日30分前からカウントダウンセレモニーが行われ、「3、2、1!」の掛け声とともにテレビ画面は一斉に砂嵐状態になるはずだったが・・・・。

画面はご覧の通り。

 “完全な砂嵐”にならず映像がかすかに残っている。“心に残る風景”ならぬ“画面に残る風景”になってしまった。来賓の人たちも注視するなか、会場はザワザワ。

 


「あれ?映ってる」。
「放送休止しないの?」。
「電波、出ているの?」。

 

 

では、なぜ“完全な砂嵐”にならなかったのか。

実は、珠洲中継局には七尾灘浦中継局が同居している。
珠洲中継局は珠洲市内に向けて電波を出しており、七尾灘浦中継局は、それとは反対方向の能登島や灘浦地区など富山湾に面する地域に向かって電波を出している。
しかも2つは同じ43チャンネル。

その結果、七尾灘浦向けの電波が、珠洲市内にもわずかながら届いており、“画面に残る風景”が出現したわけ。
アナログ放送終了リハーサル中の48時間限定の、貴重な風景でした。

(技術局 T)

2010年02月19日