城つくり
今週のお題 「劇的ビフォーアフター」
今年のゴールデンウィークは城作りに格闘した一日となった。
というのも、思い出すこと1年前、会社の先輩と一緒の飲み会で
同席した私の友人がプラモデル(城専門)を作る会社のお嬢さんということが判明すると、
先輩が
「おまえは性格が大ざっぱすぎるから、プラモデルでも作って、もっと細やかな性格にしたほうがいい。」
と言われ、安土城のプラモデルを、支社の飲み会でプレゼントされたのだ。
半ば、強制的に1年以内に安土城を完成させることを約束させられたものの、
細かいことは本当に苦手な私。
少しやる気を出して、説明書を読んでも作り方がさっぱり分からず、
必要な塗料などを買いに行ったものの、おもちゃ屋さんからは、
「うちでは今はプラモデルの材料は取り扱っていないんです。」と言われ、
城作りは挫折、箱のまま11ヶ月近く部屋の隅っこを占領していた。
このままでは、お城は完成しないし、部屋も片付かない。
友人にお願いして、彼女に作り方の指南を受けながら作ることにした。
始めたのは13時過ぎ、まずはすべてのパーツの色塗りから始まった。
これがなかなか大変。思い通りの色を作っては、一つ一つのパーツを塗っていく。
友人のお兄さん(このプラモデルを販売する会社勤務)が途中、様子を見に来て、
「この調子じゃ今日中の完成は無理だな。」
といわれつつ、作業を進める。
すべてのパーツの色を塗り終えたら、今度は組み立て作業だ。
ニッパーでパーツを切り取り、指を接着剤だらけにしながら、一つ一つ組み立てていく。
最初はちっとも楽しくなかった作業も、やはり、城が少しづつ組みあがってくると
妙な嬉しさがこみ上げてくる。
しかし、天守閣の鯱(しゃちほこ)を付けている時に事件が起きた。
鯱の大きさはわずか3mm。屋根の上に付けるため、不安定なので、
完全に接着するまでピンセットで押さえていなければならない。
最後の鯱をつけている時、手が少し動いてしまった弾みで、鯱がテーブルの下のじゅうたんの上に落ちてしまった。
わずか3mmの鯱をじゅうたんの上で必死に探した。
このお城、一つのパーツがなくても完成しない。それが鯱ならなおさらだ。
一つだけ鯱がない天守閣なんて聞いたことがない。
なんとか、鯱を見つけ、やっとお城は完成。
次はお城の周り取り囲む石垣と土台の部分を作成し、その上にお城を接着した。
このときすでに午後10時半。しかし、お城作りはここで終わらない。
お城の周りに生えている松の木までもが、キットとして付いているのである。
まず、木の幹にプラスチックの枝を差込み、それに接着剤をつけてから、緑色の粉をまぶすと
あら不思議。本物の木の枝さながらになる。
そんな作業を経て、すべてが完成したのが午後11時40分。肩はこり、目はしょぼしょぼしていた。
でも、全て自分の手で完成したお城を見ながらビールを一口飲むと、なんだかものすごく満足感がこみ上げてきた。
前出のお兄さんからは「初めて制作した割には上手くできている。」とお褒めの言葉をいただき、
友人のお姉さんからは、「プラモデルを作りに来た友達なんて初めてだわ。」と珍しがられた。
そして完成する前のパーツと、完成した安土城がこちら。
(ビフォー)
(アフター)
この安土城、自分ではなかなか気に入っている。
支社会議で、城の完成を報告すると、みんなから驚きの声が・・・。
みんな本気で完成すると思っていなかったらしい・・・。
プレゼントしてくれた先輩が
「次はどの城がいい?姫路城か、熊本城か?」
私は「この経験は一回で十分、どちらのお城も結構です。」と丁重にお断りした。
でも、一度はこんな経験も悪くはないかも。
「私はお城を持ってます。」とちょっとした自慢ができたりする。
こんなお題が出されるなら、製作過程を全部写真に収めておくのだった。
城は完成したものの、残念ながら大ざっぱな性格はいまだ治っておりません。
東京支社 なんちゃって歴女
2010年05月19日