NEWS

  • TOP
  • NEWS
  • 前田利常の母・寿福院の肖像画を妙成寺に奉納

前田利常の母・寿福院の肖像画を妙成寺に奉納

前田利家の側室で前田家三代当主・利常の母、寿福院の肖像画が羽咋市の妙成寺に奉納されました。寿福院の当時の姿を描いた絵は残っていませんが、ある方法で顔を推定して肖像が描かれました。

11月22日、羽咋市の妙成寺で執り行われた開眼法要。奉納されたのは、寿福院の肖像画です。復元画家の末松智さんが描き上げました。

末松さんは金沢城の復元画を制作してきたほか数年前には前田利家と妻・まつの肖像も手掛けています。利家の妻・まつの侍女だった寿福院は、利家に見初められて側室となり、3代・利常を産みます。

日蓮宗への信仰が篤く、妙成寺の本堂や五重塔などを建立し再興に尽力しました。晩年は、まつに代わって人質として江戸で過ごし最期まで加賀へ帰ることは叶わなかった寿福院。妙成寺に納骨され今も静かに眠っています。

3年前に寿福院の生誕450年を機に肖像を描けないかと打診を受けた末松さんでしたがすぐに引き受けることはできませんでした。

しかし、金沢市の経王寺に寿福院の兄・日淳上人の肖像があることを知り、制作を決意。さらに小松市の那谷寺に伝わる息子・利常の肖像も参考にしました。

2人の特徴から顔つき・骨格を推定し完成させた肖像画は寿福院の30代前半の姿。頭巾をかぶって数珠を手に静かに座り優しい笑顔を浮かべています。

寿福院を長年、研究する郷土史家の横山方子さんは、「寿福院の人柄がよく表現できている」と太鼓判を押します。

400年の時を超えて蘇った涼やかな笑顔には妙成寺の本堂で会うことができます。