今年も工場に甘い香りが漂いました。ユズを丸ごと使う輪島市伝統の和菓子「丸ゆべし」の生産が始まりました。
丸ゆべし作りが行われたのは、輪島市のマリンタウンにある老舗和菓子店、「中浦屋」の仮設工場です。
去年までは毎年5千個ほど製造していましたが、今年は高知県の農家から提供された128個の柚子を使い技術の継承を目的に生産しています。
丸ゆべしは柚子の中身をきれいにくり抜いたあと、米粉やゆずの果汁を入れて作った餅を入れて蒸し上げます。
今年は餅を練る専用の機械が被災して使えず、40年前の技法を使って餅を作り、柚子の中に丁寧に詰めてゆきました。
この日作った丸ゆべしは、まだ黄色のままですが、これから飴色になるまで寝かせてGW頃から店頭に並び販売される予定です。
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被災地・輪島市で伝統の丸柚餅子(まるゆべし)づくり始まる
(金)