5/3(土)午後1時30分~「焼失 輪島 人間国宝の復興」放送
今月は番組の編集に入っています
5月3日(土)午後1時30分~
取材と編集を担当するディレクター兼ナレーションを務めます
ホームページも公開となりました
https://www.hab.co.jp/program/program-98142/
現在編集のまっただなかです
取材させていただいたのは
沈金で重要無形文化財保持者、いわゆる人間国宝に認定されている前史雄さんです
輪島市生まれ輪島市在住だった前さんは
2024年1月1日の能登半島地震の火災で自宅兼工房が全焼し
金沢に避難されました
実は2023年の年末から取材をしていて
その時はこんなことになるとは夢にも思わず
次の撮影の約束もしていて
私の手帳の2024年1月18日の欄には「金入れ撮影」と書いていました
当初は前さんの沈金の技術を4Kカメラで迫る番組にする予定でしたが
輪島にあった美しい前さんの工房を残した映像だけが手元に残りました
発災直後は前さんと連絡もとれず安否すら分からない日々でした
話は少し横道にそれますが
今、テレビ局では撮影機器の小型化が進み
機動力や少人数での撮影などが重視されるようになっています
手の平におさまるような小さなカメラで
記者やディレクターが撮影することも珍しくありません
けれど、放送局ならではの、テレビだからこそできる番組を制作したいと思っています
映像も音声も妥協せず制作したい
時代の流れに逆行すると一定の人には笑われるような、そんな思いをずっと持っています
ひいては、北陸朝日放送にしか出せない番組を放送したいとも思っています
今回は、その思いを沢山のスタッフや関係部署がくんでくれて
ようやく番組という形にできることになりました
連休の初日、少しお出かけするのを後にして、
ぜひ多くの方にご覧いただきたいと思っています
アナウンサーとして、ニュースの中にある復旧や復興という言葉を音声化するたびに
それって本当はどういうことなのだろうと自分自身に問い続けてきました
その答えを、見つけられなくても、自分なりに答えを出したいと、番組にしたいと、そう思って制作しました
被災後も取材をずっと受けてくださった前史雄さんとご家族の皆様に心より感謝申し上げます
5月3日(土)午後1時30分~