金沢寺町寺院群文化財特別公開2023

寺宝特別公開の運び

11月3日(祝・金) と11月毎週土・日、金沢市寺町寺院群で文化財の特別公開をいたします。金沢市内の寺社に保管されている貴重な寺宝を公開しようという企画で、今年で6回目となります。多くの人々にご覧いただくことにより、寺宝の価値をご理解いただき、保存にご協力いただくことを目的としております。拝観料の一部は寺宝の保護・保全に役立たせていただきます。これまで紹介されたことのない新しい金沢の魅力を、県内外に発信してまいります。

お知らせ

26日(日)公開 興徳寺 公開時間が変更になりました。
12:00〜13:30、14:30〜17:00(最終入場16:30)

113日(祝・金)11月毎週開催 正午〜午後5

拝観料 1ヵ寺 500(高校生以下無料)
※当日のみ有効

拝観料は当日公開寺院でお支払いください。

1日3〜4ヵ寺の紹介。 寺宝の公開とともに、住職より「ご法話または寺宝説明」をいたします。

3日(祝・金)公開 玉龍寺/承証寺/常松寺/伏見寺 4日(土)公開 承証寺/常松寺/眞長寺 /妙法寺 5日(日)公開 玉龍寺/常松寺/常徳寺/眞長寺

11日(土)公開 承証寺/長久寺/妙法寺12日(日)公開 長久寺/常徳寺/妙法寺

18日(土)公開 伏見寺/妙法寺/龍渕寺19日(日)公開  雨宝院/興徳寺/伏見寺/龍渕寺

25日(土)公開 興徳寺/成学寺/常徳寺/長久寺26日(日)公開 興徳寺/成学寺/長久寺/伏見寺

◆お寺の拝観順はございません。

主催:北陸朝日放送共催:朝日新聞社後援:金沢市,(公社)石川県観光連盟,(一社)金沢市観光協会 協力:寺町台活性化協議会

お問い合わせ:北陸朝日放送 tel.076-269-8826(平日午前9時30分~午後6時)

イベント開催における注意事項

公開する寺院・寺宝は、都合により変更になることがあります。

「撮影禁止」マークがある場所・寺宝の撮影はご遠慮ください。

専用駐車場はございません。

寺院行事

ご法話・寺宝説明
御朱印

※HPに記載されていない寺宝もございます。「ご法話・寺宝説明」の時間に御住職から説明があります。

2023特別行事

いしかわ百万石文化祭2023
国の登録有形文化財である西検番事務所にて寺町寺院群の歴史や寺町寺院群が所蔵する寺宝(文化財)を紹介するよもやま講座を開催します。
開催日時
2023年11月3日(祝・金)4日(土)5日(日)
午前10時~1130
会  場
西検番事務所 金沢市野町2丁目25−17
定  員
各日 30
講  師
11月3日(祝・金)
村松 友視(作家)
 
11月4日(土)・5日(日)
北 春千代(石川県七尾美術館館長)
 
 
森 雅秀(金沢大学教授)
司会進行
上野雅美(HABアナウンサー)
参 加 費
無料
応募締切
1016日(月)必着・締切
応募方法
往復はがき または HABアプリより
【応募上の注意点】 ※応募者多数の場合は抽選とします。
※当選者の発表は招待券の発送をもってかえさせていただきます。
※いただいた個人情報は本イベントの抽選・発送以外には使用いたしません。

往復はがきから応募

以下をご記入の上ご応募ください。
往信部(宛名)
〒920-0393 HAB北陸朝日放送「金沢寺町寺院群文化財 よもやま講座」係 宛
往信部
「金沢寺町寺院群文化財 よもやま講座」
郵便番号・住所・氏名・電話番号・希望日・参加希望人数(最大4名まで)
返信部(宛名)
お客様のご住所・ご氏名
返信部
空白でお願いします。

HABアプリから応募

(アプリのダウンロード・ご利用は無料)

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応募フォームに必要事項をご入力の上、ご応募ください。
「HABアプリ」をダウンロード▶︎「送る・応募する」▶︎「応募する」▶︎「金沢寺町寺院群文化財 よもやま講座」を選択。

参加寺院

御朱印有 御朱印有り

寺名clickで寺宝・詳細がご覧いただけます

2023 御朱印帳

御朱印帳

金沢寺町寺院群寺宝目録

11月19日(日)公開

真言宗 雨宝院 うほういん

山号は千日山。真言宗。
金沢の文豪・室生犀星(1889~1962)は、第二十二代真乗の養子となり、幼少から青年期にかけて当院で過ごし、後に『愛の詩集』『性に目覚める頃』『杏っ子』をはじめ数々の名作を残した。

  • 雨宝童子立像
    内陣左須弥壇の十一面観音立像の前に安置されている。雨宝童子は天照大神の化現とされ、頭上に五輪塔を掲げ、右手に金剛宝棒を持ち、左手に如意宝珠を持つ。天照大神が日向国に下生したときの姿といい、また、大日如来の化現ともいう。
  • 雨宝童子立像

11月3日(祝・金)公開
11月5日(日)公開

曹洞宗 玉龍寺 ぎょくりゅうじ

山号は大亀山。曹洞宗。
永正11年(1514)、前田泰学長規が尾張国前田村に創建。玉龍寺の寺号は、二代目前田与十郎長定の法号「玉龍院殿一翁源機大居士」からつけられた。尾張国から越中国守山、富山、小松、金沢法船寺町と移り、慶安元年(1648)現在地に3千坪を拝領したが、宝暦9年(1759)の大火で類焼、後に再建された。三代目前田対馬守長種の室は、前田利家の長女·幸である。

  • 佛牙・舎利
    ※佛牙とはお釈迦様が荼毘に付されたとき燃え残った骨のうち骨状のもの。
    ※舎利は細かく分けられた粒状のもの。
    江戸時代嘉永6年(1853)加賀藩家老前田美作守が京都浄土宗報恩寺より請来されたもの。縁起書によればこの佛牙・舎利は、鎌倉時代に、源実朝が支那より請来し日本に上陸した後、後鳥羽上皇により京都に暫く止め置かれた。その際、幾つかが京都の公家・寺院に分けられた。今日、北嵯峨の鹿王院に残されており、佛牙・舎利が福岡に着いたとされる日に法要が執り行われている。後に、実朝は佛牙・舎利を渡さなければ兵を送ると脅しそれを取り返した。この仏舎利は鎌倉の円覚寺舎利殿に納められている。
  • 縁起物

佛牙

舎利

11月19日(日)公開
11月25日(土)公開
11月26日(日)公開

日蓮宗 興徳寺 こうとくじ

山号は金昌山。日蓮宗。
正保元年(1644)、能登宝達山の金鉱の盛んな頃、宝達村に妙成寺の本理院日受上人により創建された。その後、慶安4年(1651)に金沢に出て、延宝2年(1674)に泉野寺町桜畠に復興、明和2年(1765)、現在地に移った。室生犀星の実母ハルも寺籠もりをし、犀星の成育を願い、鬼子母神を厚く信仰していたという。

  • 木造鬼子母神立像
    安産と子育ての守護神として奉安されている。諏訪氏の寄進という。
  • 木造鬼子母神立像

11月25日(土)公開
11月26日(日)公開

浄土宗 成学寺 じょうがくじ

山号は高養山。浄土宗。
内陣の須弥壇に木造阿弥陀三尊像を安置する。上の間には、金沢二十五天神の一つに数えられる袖敷天神像(非公開)を祀り、厄除け、学問の神として信仰され、両脇の風神像・雷神像は鎌倉時代の作である。境内の前庭には俳人・堀麦水らが宝暦5年(1755)に建てた「あかあかと日はつれなくも秋の風」の句の刻まれた「芭蕉墳」がある。

  • 木造風神・雷神立像
    天神の両脇に風神・雷神像が祀られ、両像とも裸形で、玉眼嵌入、雲上に乗り、力強く表現され、鎌倉時代の特色がみとめられる。
  • 木造風神・雷神立像

    木造風神・雷神立像

11月3日(祝・金)公開
11月4日(土)公開
11月11日(土)公開

法華宗  承証寺 じょうしょうじ

山号は本隆山。法華宗。
天正17年(1589)、服部佐渡守が前田利家に願い出て尾張町に寺地を拝領し、信行院日種が開基となり建立する。元和2年(1616)頃、現在地に移る。山門は、安宅関所の大門の遺構という。
承証寺のサイトへ

  • 双龍彫刻欄間 松・梅彫刻欄間
    本堂外陣正面にはめられている欄間彫刻で、正面中央が「双龍」、右方が「松」、左方が「梅」を見事な彫技による透かし彫りで表す
  • 梅彫刻欄間

    双龍彫刻欄間

    松彫刻欄間

11月3日(祝・金)公開
11月4日(土)公開
11月5日(日)公開

曹洞宗 常松寺 じょうしょうじ

慶長16年(1611)、加賀藩士の山崎長徳が、次男の長郷の逝去を悼み、越前国南条郡高瀬の宝円寺住職であった廣山恕陽を請い開山とし、長門町(現、片町)にあった長徳の下屋敷内に創建した。寛永12年(1635)、現在地に移転した。明治に入り伽藍を焼失し、江戸時代後期の坐禅堂を本堂としている。

  • 開基山崎長徳掛軸
    長徳は、越前国の朝倉義景の家臣であったが、朝倉氏滅亡後は明智光秀に、光秀没後は前田利家や利長に仕えた。末森の合戦をはじめ数々の合戦で功をなし、慶長9年(1604)、隠居し、元和6年(1620)11月11日、69歳で没した。この画像は片膝を立て、左傍らに刀掛に掛けた刀を置き、右手に扇子を持つ画像である。上部に文化4年(1807)、大乗寺46世如菴湛堂の賛がある。絵は江戸時代19世紀に活躍した加賀藩お抱え絵師佐々木泉景の筆とされる。
  • 開基山崎長徳掛軸

11月5日(日)公開
11月12日(日)公開
11月25日(土)公開

真宗大谷派 常徳寺 じょうとくじ

真宗大谷派。
縁起によると、本願寺第五世綽加法主の次男鸞芸が、文安元年(1444)に加賀国能美郡西山村に一宇を創立し、浄徳寺と号したことに始まる。
その後、正保2年(1646)2月に同郡鵜川村に移り、万治3年(1660)に現在の地に移転した。また、一向一揆での論功により、第十五代常如法主より、お名前の「常」の字を賜わり、以来「常徳寺」と名乗るようになり現在に至っている。
(参考 金沢市史社寺編)

  • 梵鐘 金沢市指定文化財
    初代宮崎寒雉作。「駒の爪」の技法が素晴らしい逸品。
  • 梵鐘

11月4日(土)公開
11月5日(日)公開

真言宗  眞長寺 しんちょうじ

山号は稲荷山。真言宗。
慶長15年(1610)、元養宗順が香林坊橋辺りに寺地を拝領し堂宇をととのえ眞長寺と称した。その後、城内鎮守の稲荷社を預かったが、寛永16年(1639)、堂舎は松平伯耆守下屋敷の現在地に移座した。明治の神仏分離の際、稲荷社は泉野神社に移され、ご神体は残された。

  • 准胝観音像特別御開帳
    准胝観音は、六観音や七観音の一尊で、女性尊であることから七倶胝仏母・准胝仏母とも呼ばれる。除災・治病・延命・求児のご利益があると言われており、当寺では衣・食・住を与えてくださる仏として信仰されている。
  • 准胝観音像

  • 眞長寺 特別体験
  • 四国八十八か所お砂踏み
11月11日(土)公開
11月12日(日)公開
11月25日(土)公開
11月26日(土)公開

曹洞宗  長久寺 ちょうきゅうじ

山号は鶴雲山。曹洞宗。
前田利家の妹・津世(長久院)の菩提寺。境内には芭蕉翁の句碑や樹齢400年近くになる金沢市保存樹の銀木犀がある。
長久寺のサイトへ

  • タンカ
    タンカは、インドからチベットへ伝播した仏教がその地に根付き、主としてチベット文化圏で発達した独特の宗教画である。綿布を白土で塗り潰して平滑にし、顔料で絵を描き、絹の布の表装に縫い付けたものである。僧侶が村々を回って仏教教義などを解説するために持ち運びのよい掛軸とし、また、寺院や屋内の祭壇に礼拝や法要などのために懸けられる。  画面中央に二重円光を背に大きく蓮台上に坐る仏を描き、さらに上部に3人、下部に5人の仏を配している。しかし、尊名については後考にまちたい。
  • タンカ

11月3日(祝・金)公開
11月18日(土)公開
11月19日(日)公開
11月26日(日)公開

真言宗  伏見寺 ふしみじ

山号は行基山。真言宗。
貞享2年(1685)の『寺社由緒書上』によれば、養老元年(717)、石川郡伏見山の芋掘藤五郎が、霊夢により土中より一寸八分の黄金の薬師如来を掘り出し、伏見山に草庵を結び安置し礼拝していたという。金沢地名発祥ゆかりの「芋掘藤五郎」の寺。

  • 加賀国石川郡行基山伏見寺縁起
    元和3年1617年に当寺中興第1世快存和尚が書いたもの。当寺が開かれた歴史はもちろん、芋掘藤五郎の話、金沢地名由来の話も書かれている。
  • 加賀国石川郡行基山伏見寺縁起

    加賀国石川郡行基山伏見寺縁起

11月4日(土)公開
11月11日(土)公開
11月12日(日)公開
11月18日(土)公開

日蓮宗  妙法寺 みょうほうじ

山号は大蓮山。日蓮宗。
妙法寺の開基である円智院妙浄法尼は、前田利家の弟・佐脇藤八郎良之の娘で、父・没後、利家とまつの養女として愛育された。

  • 仏涅槃図 江戸時代初期、寛永15-20年に書かれた仏涅槃図
  • 仏涅槃図

11月18日(土)公開
11月19日(日)公開

曹洞宗 龍渕寺 りゅうえんじ

山号は霊松山。曹洞宗。
境内には、藩主公用の竹林があり、前田家三代利常の命より指定されたという。安政4年(1857)に示寂した十八世の独角宗麟は、書家としても知られ、また加賀古流生花の始祖である近藤理清の墓もある。寺地全域が、金沢市の保存樹林に指定されている。

  • 草花図貼交屏風 紙本著色、六曲一双 喜多川相説筆
    草花図貼交屏風 紙本著色、六曲一双 喜多川相説筆
  • 喜多川相説

    17世紀後半~18世紀初めにかけて活躍。琳派の絵師。俵屋宗達の後を受けて北陸を中心に活動。 法橋の位。 現存作品は約40点。墨画淡彩の草花図を得意とする。押絵貼屏風風の作品も多い。東京国立博物館、クリーブランド美術館ほかに、作品が所蔵される。石川県立美術館にも2点が所蔵される。

  • 草花図貼交屏風 紙本著色、六曲一双 喜多川相説筆

    草花図貼交屏風 紙本著色、六曲一双 喜多川相説筆

寺町寺院群までのアクセス

お越しの際は公共交通機関をご利用ください。(専用の駐車場はございません)

北鉄バス 
広小路  下車/雨宝院、承証寺、眞長寺、成学寺、常松寺、常徳寺、伏見寺。
寺町三丁目 下車/長久寺、伏見寺、妙法寺。

寺町五丁目 下車/興徳寺、玉龍寺、伏見寺。
沼田町 下車/玉龍寺、龍渕寺。
金沢駅兼六園口(東口)より、広小路・寺町三丁目・寺町五丁目・沼田町バス停まで約15分程。