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芸術を通した文化の交流 金沢とリトアニアをつなぐコンサート

「チュルリョーニスへのオマージュ」と題された今回のコンサート。

チュルリョーニスとは、 絵画と音楽の両方で世界的な評価を受けた

リトアニアを代表する 芸術家の名前で、日本ではあまり知られていないものの、

生誕150年にあたる2025年は 世界各地でさまざまなイベントが開催されています。

 

日本で暮らすリトアニア出身者はおよそ400人とわずかですが、

そのうちバイオリン奏者のジドレさんと コントラバス奏者のダニエリスさんの2人のプロの音楽家が

金沢に住んでいることから、今回石川県でのイベントが企画されました。

 

ジドレ 「日本の文化が好きなので

どうやったらリトアニアと日本の文化をつなぐことができるか考えていました。

東京でも大阪でもなく金沢で開催できてすごくうれしく思います。」

一大イベントとあって、この日は駐日リトアニア大使も訪れました。

大使にとっても石川での開催は特別なことだったようです。

オーレリウス・ジーカス駐日リトアニア大使

「初めて日本に来た時は金沢大学への留学だったんですが、

それ以降金沢に戻ってくるというのは ふるさとに戻ってくるのと一緒なんですよね。

日本での最大のイベントが金沢で開催されることは 個人的にもとてもうれしいです。」

様々な縁がつながって企画された今回のイベント。

会場ではチュルリョーニスの複製画15枚が展示されたほか、

石川県の内外から集まったプロの音楽家や地元の児童合唱団が

チュルリョーニスなどリトアニアの作曲家が作った音楽を演奏し、

芸術を通した文化の交流を楽しみました。

来場客 「日本の音楽に通ずるものがあってすごくしみいる気がしました」

「これが興味の入り口になるのではないかと思って。 いろんな国を知るというのは面白いですね」

ジドレ

「ステージにいるときは(感激で)泣いていたんです」

「チュルリョーニスは(他にも)すごく美しい曲を書いていますが、

大きなオーケストラのための曲なのできょうは演奏できなくて、

いつかオーケストラ・アンサンブル金沢に 演奏してもらえたらいいなと思います」

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