北陸朝日放送「ふむふむ」水曜コーナー・シモダ目線!
今回は高校野球の「スタンド応援の世界」に迫ります。
北信越大会出場をかけた春の石川県大会が開催中です。グラウンドでプレーする選手たちを声でバックアップするのがスタンド応援です。
私も元高校球児で、1年生の時に一生懸命スタンド応援をしていましたが、ベンチに入るより、意外とそのスタンド応援の思い出の方が記憶に残っています。楽しいんですよ。
現在開催中の春の県大会は、夏と違ってブラバン演奏がほぼありませんが、その分、ストレートに声と思いで勝負です。
27日に県立野球場で行われた、石川県立工業対門前の試合です。
門前の応援スタンドは、控え選手や保護者、合わせて150人ほどが、声で選手を後押ししました。
3年生の小林虎太郎くんは太鼓で応援を盛り上げます。
華麗に曲を叩き分け応援をリードしていきます。
七尾市出身の小林くん、小学校の時に和太鼓を習っていて、地元のお祭りや結婚式で披露していたそうです。
チームは見事に2回戦を突破!
小林くん、しっかりと勝利を後押ししました。
大太鼓担当・小林虎太郎選手「レギュラーじゃなくて落ち込んでいた時期もあったんですけど、応援という形で貢献できて、とてもうれしいです」「(試合に)出たいですけど、チームが勝てるように自分も頑張ろうと思います」
それぞれが役割を持ってチームに貢献する、これを高校時代に学べるというのは、素晴らしい機会かなと思います。
もう1歩深く、応援を楽しめるマニアックな知識を紹介します。
各チームが使っているこちらの応援。
リズムがよくてどのチームでも使われている「さぁいきましょう!」という掛け声。これ実は、青森県の弘前ねぷたまつりの「ヤーヤドー」という掛け声がもとになっているんです。
40年ほど前に地元の弘前工業が応援に取り入れて、弘前工業は強豪校なので、東北大会などで対戦したチームが「あの応援、いいよね」と自分たちの応援にも取り入れ、東北、そして全国に広がっていったというものなんです。(※弘前工業関係者談)
面白いのは、弘前工業は「ヤーヤドー!」と声を出しているのに、伝わっていくうちにアレンジされて「さぁいきましょう!」というフレーズに変換されていったんですよね。
プレーの技術ももちろんですが、スタンド応援も常にレベルアップを目指している点は、すごいなと感じます。
そんな高校野球、スタンド応援にも注目して楽しんでみてはいかがでしょうか。「シモダ目線!」でした。
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高校野球 スタンド応援に迫る! 選手を後押しする部員たちの思い… 全国で定番の「さぁいきましょう!」実は東北の祭りの掛け声でした
(水)