北陸朝日放送アナウンサー・下田武史の視点で石川の今をお伝えする「シモダ目線!」今回は深刻な社会問題「スマホ依存」に、こんな形で警鐘を鳴らす取り組みを取材しました。
北國銀行香林坊支店の奥に展示されている掛け軸。
スマホ依存を表した9つのシーンが描かれています。
現在開催中のアート展「デジタルの檻」です。
ベースになっているのは、美しい女性の亡きがらが朽ちていく様子を描いた仏教絵画の「九相図」で、金沢学院大学・芸術学部の学生が九相図ふうにスマホ依存「あるある」を、少しコミカルに描きました。
学生代表・新野緋彩さん「スマホ依存の問題の重要さを再認識していただければというのが展覧会の狙いです」「こういうのを見て私も意外とこんなに使っているんだなという感じでハッと気づきがあるような感じで見てもらいたいなと思います」
(新野さん自身はスマホ依存ですか?)「「めっちゃ依存しています」「お風呂入るときとかもけっこうスマホ触ったりしちゃってて、親世代からしたらマジありえないみたいな」
「年配の人に見てもらっても、ギャップがあって面白いんじゃないかなと思って制作しました」
担当したのが金沢学院大学芸術学部・荒川昭広ゼミのみなさんです。
ゼミの研究テーマが「問題解決につなげるデザイン思考」
どういうことかというと、「スマホ依存をやめよう」と言葉で言ってもなかなか伝わらない、そこで今回のようにデザインを活用することで、こうした社会問題にアプローチしようという取り組みです。
3年生8人が関わっていて、アイデアを担当する人や、デザインを担当する人など役割分担をしました。
取材に応じてくれた新野緋彩さんは、デザインを担当。金沢市出身で県の現代美術展では「日本画」と「彫刻」で去年と今年2年連続入賞を果たしています。
「若い人にも、年配の人にもぜひ見てほしい」という作品展「デジタルの檻」9月26日まで北國銀行香林坊支店で開催しています。
NEWS
【シモダ目線!】スマホ依存にアートで警鐘!金沢学院大の学生が仏教絵画をモチーフにコミカルな風刺作品展開催
(水)